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デザインのDNA・台風15号、19号そして今回の豪雨被害について。

台風15号、19号そして今回(台風21号?)と三度の大雨で
ひどい痛手を負った被災地の皆さん復旧には想像を超えた
時間が掛かりそうだ。
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今までの災害の概念を根本から考えなければならない
状況に来ていると思います。
亜熱帯化した気象、台風は巨大化・・雨、風は凶暴化し
豪雨が長時間降り、飽和状態となった大地は岩盤から
剥がれる様に滑り、家(人)や道路を押し流す。
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被災地の映像を見ると車が簡単に浮き上がり流されている、
今までの常識はすでに常識では無くなっている。
道路、建築、移動体、通信などのインフラと、車・・!
車が、簡単に浮き上がり流されてしまう、車で避難
と考えた人が車ごと流されそして水没・・命を奪う・・。
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自然に対しての安全・安心の考え方、気象情報と
自治体の連携や民間への情報の伝え方など、様々な
問題を投げかけた・・日本での大災害は地震だけで
無く、雨、風、(水)に対しても備えなくてはならない。
自然の威力の測り方から考え直す・・モノ作りに携わる
一人として重く受け止めて、できる処から提案して
行きたい・・と思います・・。
*資料はネット&ニュースなどから拝借しました。

新製品企画開発・工業デザイン業務・デザインコンサルタント
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フィボナッチからフラクタルへ・ 製品デザインへの可能性。From the Fibonacci to fractal for industrial design(再編集)

フィボナッチからフラクタルへ! 製品デザインへの可能性。
From the Fibonacci to fractal for industrial design
植物から宇宙まで、自然界の至る所に影響を及ぼす神秘的な数や
比率がある。
黄金比・白銀比・フィボナッチ数列については以前にも書かせて
貰いました。
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自然界に存在する摂理としてのデザイン、人が意識したものでなく
自然界の中で平等に光を受けたり、種を効率よく放出するための
配列であったり・・どのように変化し進化したのか?
人の目は平行に置かれた一本の線の何れかの片方がほんの僅か
傾いてもそれを見抜く力を持っている・・、審美眼とは人が情報を
選択し取込む能力に託されたDNAの為せる能力です。
これは美しい比率(レイアウト)や形を求めて突き詰め結果として、
それぞれの審美眼で決めた結果としての結論で最初からこの法則
ありきで臨んでも結果は生まれない・・。
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法則とは人が“なぜ”と気づいた現象・雪の結晶、樹木の枝分かれ
ヒマワリの種の配列、松ぼっくりの螺旋状の構成、人間の内臓内壁
等の一定の繰返しなど、私たちはその事に(美しいと)気付きなぜ?
という事から始め、そこに何らかのルールがある事を見出しそれが
数学や図学の法則として記憶され生活の中に生かされてきた。
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黄金比や白銀比それにフィボナッチ数列など自然界に存在する
美しい比率としてデザインの世界でもよく語られる数学(図学)
の法則です。
○フィボナッチ数列(Fibonacci number)①
https://www.youtube.com/watch?v=ahXIMUkSXX0
○フィボナッチ数列(Fibonacci number)②
https://www.youtube.com/watch?v=IraG77voYCs
*分かり易い。

フィボナッチ数列が進化し複雑に絡みあわせたのがフラクタル構造・・!
フラクタル・・「どの部分をとってみても自分に相似な部分から成り
立っていると言う様な形状です。
○フラクタル(Cad-sculpture)
http://www.julius-horsthuis.com/vj-loops/fractal-cathedral-vj-pack
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フラクタルとは、「似たような構造の集合体」を言います。 とはいっても
中々分かりづらいのですが、同じような図形が無数に集合する事によって、
また同じ図形を繰り返すというものです。 一番変わりやすいのは、シダ植物の
葉っぱかもしれません。
全体を見ると、一片が伸びた三角のような形ですが、さらに分岐された枝を
見るとまた似たような形をしています。
さらに、葉を一枚ずつ見るとまた同じような形をしています。
そして海岸線や、木の枝や、草の葉、稲妻、山や川や雲の形・・・と
いった自然界の姿の多くをもその範疇とした。
一部の天体や物体の動きや人工物などは線形数学で記述できたとしても、
それは自然界のほんの一部でしかない。複雑な自然界は実は非線形の世界、
フラクタルでいっぱいなのです!

今、ある製品デザインでこのフラクタル理論を応用した形(構成)
を進めています、CAD-Designのメリットを最大に生かしたアイテム
として旨く導く事が出来れば、今後ビジネスモデルにもなるかも知れません。
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(写真等、一部Webから拝借しました。)

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デザインのDNA デザインの意識(記憶とデザイン)(再編集)

デザインのDNA デザインの意識(記憶とデザイン)
・・・・・・・・・・・・ヒト・意識・時間=進化・記憶・・形・姿(デザイン)

今回はデザインする意識について・・・・・・。
アーサー・C・クラークの小説に「幼年期の終わり」があります、宇宙開発の
競争が激しい、20世紀末のある日 高知能を持ったエイリアンの乗った巨大な
宇宙船団が地球上のあらゆる都市の上空に現れそのまま留まる、当初は必要
最小限のコンタクトのみで姿も見せず人類にとって脅威的なのか友好的なのか
も解らない、やがて人類は彼らの存在を受け入れるようになり、少しずつ管理さ
れてゆく、彼らが地球上に現れてから50年・・・ついに人類の前に姿を現す・・・
黒い皮膚に翼、額には短い角、逆棘のある尻尾という姿は、記憶の中に刻まれ
た悪魔そのものだった・・・。

同じくアーサー・C・クラークの原作の映画「2001:A Space Odyssey」
“2001年宇宙の旅”がある、400万年ほど前のアフリカ・・ある日、猿人の前
に謎の石板(モノリス)が現れる、モノリスに触れた猿人たちは知恵を蓄え意識
することを覚える・・・道具を持つことを学習し他の動物の脅威に打ち勝つ・・・。
このモノリスが現在(設定は2000年)の月面に現れる・・人類は月に行ける
までに進化していた、このモノリス・・大きさを変えながら形而として現れ物語を
暗示する・・・、ここでのモノリスは単純にして圧倒的な存在に設定されている。
アーサー・C・クラークの小説には意識外の存在がよく表されている、それは
知性だけが漂う特定の宗教的には神のような存在でもある。

「幼年期の・・」悪魔という記憶の意味するもの・・・すでに何百万年か前に一度
現れ、其の時人類はまだ言葉も持たなかったのかもしれないが、彼らは人類に
何か恐怖に似たものを記憶させ帰っていったのかもしれない。
モノリスも同じように、はるか昔に現れ意識(学習)することをDNAに刻み込む・・
この行為を誰が、何の目的で・・は、今回深く触れないでおきます。
いずれ(アーサー・C・クラーク)関連について書きます、文化、テクノロジー、工業
デザインに深くかかわりがあります・・・ので。

資料:2001:a space odyssey (映画のパンフより)

2001-rogo.jpg2001-2mono1.jpg2001-3mono1.jpg

ヒトは始めて見るものを拒絶する、コレは危険から自身を守るためにDNA(本能)
に植えつけられた知恵です。
毒をもつ食物も何世代にもわたり経験し知恵として蓄えられたものなのかもしれ
ません。

私たちがモノをデザインする際に注意しなければならない事は、まったく始めて
のものは受け入れられない、見たことのないものは理解されない、むしろ拒絶
されると思います、デザインするにはヒトの記憶の中にある何か?と結びつけ
形の中にメッセージとして織り込む必要があります、そうすることによってヒトは
安心してそのモノを受け入れてくれるのだと思います。

以前にもご紹介しましたがペレットストーブをデザインする際にこの考えを実践
してみました。
システムは最新のテクノロジーを取り入れております、火は本来怖いものです
が、同時にヒトを安心させるものでもあります、どういう形で表現すれば安心の
形になるか?
ここでストーブという言葉からイメージとは真逆な形とシステムでデザインしまし
た、そこに揺らぐ炎をレイアウトし、記憶の中の安心感、懐かしさ、と繋ぎました、
結果・・発表の後は色々なメディアにも取材して頂き「いつ商品化をするのか?」
との問い合わせも数多く、先日もある建築家の方から「あるマンションの設計を
している、このストーブを採用したいのだがどこに行けば手に入るのか?」という
問い合わせを頂きました。
メーカーも量産化の検討を始めたのですが、市場状況の激変でいったん中断
しております、・・・が、量産化に手を上げて頂く企業がおられた場合は、私の
サイドでも検討しても構わないというメーカーからの了解を得ております。

資料:ペレットストーブ

PS・AXIS.jpgPS-リモコン.jpgペレット・斜C.jpg

兵庫県浄土寺の阿弥陀三尊、このお堂の裏手(背面)に水田があり、夕方になる
と西陽が水田に反射し、蔀戸から差し込んで(朱塗りの)堂内が真っ赤になる、紫
雲に乗った阿弥陀様のシルエットが浮かび上がりそこに舞い降りてきたかの様な
錯覚に陥る、鎌倉時代の人々はまだ見ぬ死後の極楽浄土をイメージしたのでしょう。
*人工の光もない時代、自然の現象をたくみに利用した表現の傑作。

資料:浄土寺 昼・夕 裏手の水田の夕景
            (西村公朝著:祈りの造形・仏像物語より)
浄土寺 昼.jpg浄土寺 夕.jpg浄土寺 池.jpg
製品のデザインはそのデザイナーに刷り込まれた生活感、知識他・・が大きく
影響する、経験値だけではできない・・イメージと現実の融合・・。
この課題の答えとしての製品が"EVERNEW Line Vehicle"です、イメージに
人間工学と行動分析から導いた形・・身長の差から生じるユーティリティーの
格差が生じない工夫・・、誰でも同じ結果が出せる機器としての性能など、
デザイン(形)意識+進化・・を具体的に実践した例としてあげてみます。

EVERNEW Line Vehicle
evarnew G mark x.jpeg
Airport B.P.R(JAL)
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Dog chair (Universal design)
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Bowling ball thrower
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