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デザインのDNA・・安全・安心(safety・security)のデザイン

デキシーカップ(ワンウェイコップ)&エール錠(シリンダー錠)

今回のテーマは安全・安心・・・〔コップ(食)と錠(住)〕について。
 *エール錠・・1861年(日本・・維新に向け激動の時代)
 *デキシーカップ・・1912年( 〃 ・・明治の終わり大正元年)

“デキシー・カップ”(ワンウェイ紙コップ)アメリカの鉄道会社を始め公共の
場での飲み水はブリキ製のコップを使用していたが、伝染病などの感染原
になると考えられ培養テストの結果、細菌が発見されたこれを受けてアメリ
カのほとんどの州が使用禁止令を公布することになった、同じころ始めての
紙コップが生産されたが縁は切りっぱなしで丸底のものだった、その後コス
トが安く滅菌しやすい封筒型のものなども考えられたが、1912年・・縁をな
めらかに丸め、底はしっかりと接着された、使いやすくストックもしやすく切り
離しやすい現在の形に近いものがデキシー・カップ会社によって完成された。
一時発泡スチロール製のものも出回ったが、再生が出来る事などからも、
現在は紙コップのほうが多く使用されている。

資料:デキシーカップ

カップ 3・09.2.jpg

“エール錠”(シリンダー錠)
シリンダー錠は古代エジプト人の発明とされている、アメリカ人のライナス・
エールがタンブラー・シリンダー(回転円筒)錠を発明し、錠前つくりに大革
命をもたらした、これ以前の錠前は手作りで非常に高価だったがエールの
発明によって一般にも広く行き渡った。
数本のピンがシリンダーから直角にのびている、正しい鍵を使ったときだけ、
ピンとシリンダーの接点が一直線に並び、鍵が回転し施錠することが出来る。
6本のピンで約100万通りの鍵を作ることが可能になった。

組み合わせ数字のダイヤル錠は、何世紀もの間未完成のまま使われて
いた、エールはこのダイヤル錠にも注目し完全なものに作り変えた、この
後エールが47歳で世を去るころには、銀行の錠のほとんどがこのタイプ
に変えられていた。

資料:エール錠

エール錠3・09.2.jpg

*デキシーカップ、エール錠については多くの人・組織の関りによって完成
  されていますが、長くなりますので概略的に纏めました。

資料はジェイダブリン著「製品開発とデザイン」より。

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