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デザインのDNA・・サイエンスの中に潜むデザインの可能性。(再編集)

デザインのDNA・・サイエンスの中に潜むデザインの可能性。
人工衛星のアンテナなどの折り畳み方として、旧文部省宇宙科学研究所の
教授だった三浦公亮さんが考案した「ミウラ折り」が有名ですが、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)のチームが
「ヨーロッパハサミムシ」の羽の機能を調べ、このハサミムシの羽を
ヒントに生み出した畳み方(広げ方)がミウラ折りを超えるスムーズさで
展開できると・・発表したと・・・!!
ハサミムシ広げ.jpg
ハサミムシ畳む.jpg
ハサミムシ羽.jpg
ハサミムシ.jpg
私がサイエンスとデザインの関係性に興味を持ったエピソード・・、
以前、母校でカスパー・シュワーべ先生の講演が有り、聴講させて頂いた
その時ワイヤーで作られ小さく畳まれた四角い小さな構造物
(ワイヤーフレーム)を取り出し、先生はその両端を持って両手を
少しずらすとキュー!と開き4㎡くらいのパネル状になった、
私は人工衛星のソーラーパネルを思い出した。
so-ra panel.jpg
*この写真のパネルは、ミウラ折りの応用例では有りません。

先生は「これはミウラ折りを取り入れ、簡単に開き、畳めるフレームです、
人工衛星のソーラーパネルなどに応用されています」と説明された、
ミウラ折りは、素早く広げ・畳むことができるので地図の畳み方に
応用されているのは知っていたが、人工衛星のパネルに応用されている
事はここで知った。
220H.jpg
その公演では「ペンタキス」“光の万華鏡”も紹介された、アルミの板
でつくられた三角錐の不思議な形のものだった。
先生は私も含め最前席にいる何人かにそれを渡して覗かせた、
先端に星型のパターンが浮き上がり、サークル状にあけられた小さな穴は
相互に反射して球を形成しその星型を囲む様に・・・小さな宇宙が
広がっていた。
この後「サイエンスとアート(デザイン)には共通点が多い」と付け加えられ、
サイエンスの中に潜むデザインの可能性を伝え講義を終られた。
講義の後、会議室で少しお話をする時間が有り、私は幸運にも「ペンタキス」
を頂いてしまった、今も、アイデアに詰まったりした時に覗いて頭の中に宇
宙を作り、気分を変えるときがあります。
*中心の星型は、ヨハネス・ケプラーが発見した小星形正12面体
 「ケプラー・スター」です・・補足いたします。
pentakis x.jpg

ハサミムシの羽の折り畳み動画
https://youtu.be/d0BSVAC67tU
ミウラ折りの折り畳動画
https://www.youtube.com/watch?time_continue=10&v=71HTB8UXVII
折り紙を応用した折り畳み動画
https://www.youtube.com/watch?v=3E12uju1vgQ&hd=1

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