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デザインのDNA・・東日本大震災から3年日本の農業を考える(再編集)

東日本大震災後の原発事故に依る環境汚染・・・新しく可能性ある農業を考える。
以前もこのBlogでも触れましたが、日本の農業は新たな方法論を模索している。
日本の食料自給率は40%をきっていて・・現在、野菜・食肉ともに難しい産業で
す、私は子供のころ田舎で育ちました、農業(野菜つくり)は、実際に種まきから
収穫まで経験があります、神戸や新潟の地震があった時にライフラインの寸断
で被災者に食べ物が届かないという事態が起きた、つまり作物によって特産地
があり、其処からトラックや産物によっては航空便で消費者に届ける・・・!!
そして、今回の東日本大震災に依る原子力発電所の被災に依る環境汚染、農業
は大地にて・・と言う既成の概念を根本から考え直さざるを得ない事態となっている
・・そして・・土のない都会では農業は出来ない・・そんな考えを全く覆す事が今の
農業に起きている、都会のど真中のビルで普通に野菜や果物が栽培されスーパー
で販売され、レストランなどでも料理されて提供されている、輸入の果物などの影
響で季節感が無くなり夏野菜、冬野菜などといった意識も薄くなっている、都会で
の地産地消型農業ということだ、生鮮野菜などは産地から高い輸送コストをかける
必要が無く、また前述のライフラインの寸断、更に大規模な環境汚染は工場栽培
へ可能性と期待を大きくしている、・・・ひょっとすると隣のビルが野菜工場・・など
ということがあるかもしれない、ただ現状では都会での(空きビルなどでの)工場
栽培は実験的レベルが多く、現状は産地においてのプラントによる栽培が行われ
ているケースが多い、工場での野菜作りについては日本全国で“完全人工光型
植物工場”36箇所“太陽光・人工光併用型植物工場”16箇所(なぜか植物工場
という呼び方をしている)となっている、人口光と培養液、徹底した環境管理により、
工場から消費者までクローズドパッケージのまま届けることができ、新しい農業の
形といえよう、農業というより“インダストリーファーム”“アグリビジネス”と言った
方がピタッ!と来る。
植物Pda.jpg
現状は、グリーンリーフ、フリルアイス サラダ菜、リーフレタス、イチゴ、などの栽
培が多く、根菜や果物までには至っていない、ただ10年ほど前に一本のトマトの
(水耕栽培)に2万個の実が生ったというデータも有る、私の関っているデザイン塾
でのテーマでも必ず空きビルを利用した野菜の栽培といった提案があるのも、今
都会型の農業に新たな可能性が込められていることは確かなのです。

一昨年の東日本大震災ではライフラインの寸断に加え原子力発電所の被災事故
により、新たな環境汚染と言う大きな課題を背負うことになった、“農業は大地”と言
うキーワードを“安心安全”として考えると・・工業化農業の可能性は大きな意味を
持ってくる。
そしてTPP・・日本の農産物は今やブランド化して輸出産業としても立派に成立する
今、入ってくるリスクもあるが、安全・安心の文化としての日本のものつくり、農業も
同じ立ち位置で考えると、逆もありと思うのですが・・・?。
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          日本の輸出産業の未来・・・農産物
植物P5.jpg
資料写真:農林水産省及び経済産業省“植物工場に関する”関連ページより引用。

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     日本の農業を支えてきた・・棚田(写真は宇和島の棚田)
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