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デザインのDNA・・工業化農業の魁と現状・・・センターピボット農法(Center pivot irrigation)

デザインのDNA・・工業化農業の魁と現状・・・センターピボット農法(Center pivot irrigation)

センターピボット農法(Center pivot irrigation)
アメリカ合衆国のロッキー山脈東部の草原プレーリーには、地下水が50万
k㎡、4兆トン存在する。アメリカ穀倉地帯の灌漑用水源であり、オガララ帯
水層といわれる。世界最大の地下水層である。
豊富な地下水は強力なディーゼルポンプで地下500~1000mから汲み
上げられ、小麦・とうもろこし栽培に利用される。
Center pivot .jpg
地下水に液体肥料・農薬を入れ、半径400mの回転スプリンクラーで散布
される。この大規模灌漑農業がセンターピボット農法で、最もアメリカ的な
商業的機械化農業とされ、世界の乾燥地域の灌漑農業のモデルになった。
しかし、オガララ帯水層の水量は有限であり、使用量の増加とともに地下
水の枯渇が始まり、水位低下が深刻な問題になった。5000万年かかって
貯えられた地下水(オガララ帯水層)が、最近50年間のセンターピボット農
法で半減し、あと50年で枯渇する。
センターピボット農法を導入した農家は、地下水が枯渇するとともに井戸を
深くし、少ない水を効率的に使わなければならない。生産コストの上昇と
土壌の塩害が進み、経営が悪化している。降水と地下水の循環を無視した
工業化農業は、限界に近づいている。
今、この農法はアメリカ全土はもとより、リビア砂漠、ジンバブエ等、アフ
リカの砂漠地帯において取り入れられている。
Libya Center pivot.jpg

アメリカ中央部のセンターピボット農場群
http://maps.google.com/maps?ll=39.357834,-101.086578&spn=0.495071,0.668793&t=k&hl=en

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