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デザインのDNA・・和のデザインに潜む美の遺伝子“白銀比” Part 2

デザインのDNA・・和のデザインに潜む美の遺伝子“白銀比”(1:1.414)
ある打合せの席で“白銀比” (1:√2)について話題になった。
調べると古来の建築等がこの比率を使っている事が多い、使っている
という表現が合っているかどうか定かでない、我々が何かをデザイン
するときにこの法則を知っていて(意識的に)使う事は無い・・(と思う!)
アイデアを重ね結果としてこの比率に至ったという方が自然に思える、
自分の感性に従い“これ“と思う結果がそうだっただけのことと思う。
実は、この話の中で思い当たる事が有ったので、書いてみる事にした。
以前、生家の障子の格子(マス目)の比率がこの比率で出来ている
のではないか?
3.jpg
と思ったことから、私の生家のあるところ東秩父の細川紙が、
古くから和紙の産地で、この和紙の比率が“白銀比”で漉かれている、
我が家の障子のマス目がこの比率で出来ている・・なぜならば、
年末の大掃除の時に子供の仕事として、紙漉きをしている
知り合いの家に行き、野口(名字)と屋号(私の生家の屋号は
なぜか“もちや”)を伝えるだけで、のりしろを入れた障子紙が出来る、
これが子供の頃から不思議でならなかった。
畳も、建具も各家によってモジュールが少しずつ違っているのが
普通でありそれが各家の建て方でもあった、また畳屋さん等も
よくそういっていたのを覚えていたからだ。
1.jpg
2.jpg
アタッシュA3/茜・山吹.jpg
*このアタッシュケースも白銀比(A3判が入るサイズ)

先ず、紙の寸法(共通のモジュールのような)が有ってそれに
会わせて建具を作る・・この方が自然だと・・・、先日の打合せの時
に気がついた・・これは“白銀比”だと・・・、
その紙について・・、A判とB判・・特にB判が美濃紙(江戸時代の
公用紙として)に由来するという・・件、1929(昭和4)年、日本が用紙の
サイズを決める際、諸外国の例を調査したうえで、この比率と合致した
ドイツ方式のA列と、すでに日本中に浸透していた美濃判も考慮して
B判を作って、昭和6年A判B判と規定し、美濃判をB判として、
A判と同じような基準(比率)で倍々にしていくとA0よりはひとまわり
大きいB0ができることになる・・と。
浮世絵(版画)などは紙のサイズ(比率)にこだわりがあると思い
調べてみたが、作者によってまちまちでその中で唯一大判
(約33×46cm)が白銀比に近い・・と。
浮世絵版画.jpg

白銀比と同じく美しい比率・黄金比がある、この黄金比について。
世界的標準サイズのクレジットカードがこの黄金比だと。
クレジットカードのサイズは縦53.98mm×横85.60mm×厚さ0.76mmで、
このサイズは国際規格として、国や発行会社に関係なくすべてのクレジット
カードの大きさは同じだと。
CARD.jpg
クレジットカードは、身分証明書カードの国際規格「ISO/IEC7810」の4種類の
規格のうち、「ID-1」のサイズが採用されている、「ID-1」が採用されている
カードは、クレジットカード以外に自動車運転免許証や銀行のキャッシュカード、
健康保険証などがあり、最も身近に感じるカードサイズとして認識されている。
ちなみに、この「ID-1」は「黄金比率」(1:1.618)。
クレジットカードのサイズ感に使いやすさや安心感を覚えるのは、この黄金比率に
よるものか?
免許.jpg
最近取得したマイナンバーカードも・・気が付けば車の運転免許証もこのサイズ!

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