プレゼンテーションについて-Ⅱ(形を伝える~感覚的イメージの数値化)
プレゼンテーションについて-Ⅱ(形を伝える~感覚的イメージの数値化)
モノ創りにおいて、デザインや設計と言う作業はモノが出来上がるまでの
プロセスに過ぎない、大昔は必要とする人が自分のイメージの中で図面
も何もなしで作った、作業として分業化され伝える必要性が生まれそこで、
言葉と一緒にイメージを表現する手段として図面や絵があみ出された、
(かつてのバロック建築などは、細密なビューに彩色したモノだった、また
江戸時代の一般的な建築は板に墨差しで間取りを描いただけで家を建て
ていた)極論すれば、考えたイメージがそのまま形になればその様なプロ
セスは必要ないと言えよう。ただ現実には頭の中にあるイメージをそのまま
取り出すことは不可能に近い事です、今回のテーマは図面なしでモノ創り
が出来ないものか?実際の仕事を通して製品化までを行った仕事につい
てご紹介致します。
製品はオートマチック車(シーケンシャルタイプ)の“シフトノブ”と“パーキン
グブレーキレバー”です、今回は既に対象の製品が決まっている段階から
のアプローチで、簡単なリサーチからはじめました、ブランドは“MOMO”
クライアントは“ナイルス部品販売(株)”私自身も2シーター車に乗っていた
こともあり一通りのこだわりも持っていたのでアイデア段階ではスムーズに
進んだ。
資料:アイデアスケッチ&CAD図面
モノとしては小さいのですが3次曲面で構成されイメージ通り形に仕上げる
には3Dの表現手段を使っても難しく又、直接手のひらでシフトするときの
感覚は直接手で感じながらでなければ形にならない・・・そこで・・精密な
模型を作り(外形の基本的な寸法はCADで作図しシルエットを型紙に写し)
それを3Dのスキャナーで読み取りデータを作った。
資料:精密な?ラフモデル
そこから更に数値を整理し、面を整え画像で確認・・その作業を2回ほど行
い、寸法と形状の双方がイメージ通りになった・・イメージでのプレゼンは
この精密なラフモデル?と、レンダリングで確認して頂いた。
資料:スキャンデータの整理と数値化
そこから光造形でモックアップ・・革を巻き(金属部は塗装で表現)製品の
イメージが出来上がった・・時間は通常の図面からデータに移行するやり
方と比較すると約1/2のスケジュールで済んだ、感性イメージを数値化
するのは工業デザインでの一番難しい作業ですが、ここでご紹介した方
法はこの後の製品開発にも応用し、私どもの新製品の開発スキルの一つ
として受け継がれております。
資料:モデル+マテリアル
資料:製品(MOMOブランド)
クライアント:ナイルス部品販売(株)
Home Page :http://www.nilesbh.co.jp/index.html
*掲載の資料については、同企業より許可、ご協力を頂いております
新製品企画開発・工業デザイン業務・デザインコンサルタント
Interface home URL:http://www.interface-com.co.jp
Mail:h-noguchi@interface-com.co.jp
Copyright© by Interface corp.
モノ創りにおいて、デザインや設計と言う作業はモノが出来上がるまでの
プロセスに過ぎない、大昔は必要とする人が自分のイメージの中で図面
も何もなしで作った、作業として分業化され伝える必要性が生まれそこで、
言葉と一緒にイメージを表現する手段として図面や絵があみ出された、
(かつてのバロック建築などは、細密なビューに彩色したモノだった、また
江戸時代の一般的な建築は板に墨差しで間取りを描いただけで家を建て
ていた)極論すれば、考えたイメージがそのまま形になればその様なプロ
セスは必要ないと言えよう。ただ現実には頭の中にあるイメージをそのまま
取り出すことは不可能に近い事です、今回のテーマは図面なしでモノ創り
が出来ないものか?実際の仕事を通して製品化までを行った仕事につい
てご紹介致します。
製品はオートマチック車(シーケンシャルタイプ)の“シフトノブ”と“パーキン
グブレーキレバー”です、今回は既に対象の製品が決まっている段階から
のアプローチで、簡単なリサーチからはじめました、ブランドは“MOMO”
クライアントは“ナイルス部品販売(株)”私自身も2シーター車に乗っていた
こともあり一通りのこだわりも持っていたのでアイデア段階ではスムーズに
進んだ。
資料:アイデアスケッチ&CAD図面
モノとしては小さいのですが3次曲面で構成されイメージ通り形に仕上げる
には3Dの表現手段を使っても難しく又、直接手のひらでシフトするときの
感覚は直接手で感じながらでなければ形にならない・・・そこで・・精密な
模型を作り(外形の基本的な寸法はCADで作図しシルエットを型紙に写し)
それを3Dのスキャナーで読み取りデータを作った。
資料:精密な?ラフモデル
そこから更に数値を整理し、面を整え画像で確認・・その作業を2回ほど行
い、寸法と形状の双方がイメージ通りになった・・イメージでのプレゼンは
この精密なラフモデル?と、レンダリングで確認して頂いた。
資料:スキャンデータの整理と数値化
そこから光造形でモックアップ・・革を巻き(金属部は塗装で表現)製品の
イメージが出来上がった・・時間は通常の図面からデータに移行するやり
方と比較すると約1/2のスケジュールで済んだ、感性イメージを数値化
するのは工業デザインでの一番難しい作業ですが、ここでご紹介した方
法はこの後の製品開発にも応用し、私どもの新製品の開発スキルの一つ
として受け継がれております。
資料:モデル+マテリアル
資料:製品(MOMOブランド)
クライアント:ナイルス部品販売(株)
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*掲載の資料については、同企業より許可、ご協力を頂いております
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2008-11-21 21:42
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